2017年3月26日日曜日

先週(3/19)の講壇


十字架目前の心の痛み」                ヨハネの福音書121219

 綾 康輔 牧師

 いよいよイエス様はエルサレムに入城されました。それは、ゼカリヤが預言した様に、メシヤは子ロバに乗って登場されたのです。それは、王としてはあまりにもみすぼらしい姿でした。筋骨隆々な白馬に乗って来られたのでもありません。しかし、それは王と言う立場を誇示する方ではなく、王の位も捨てて遜りの極みを身にまとったお方だったのです。
 それ故に、群衆たちはイエス様をローマの圧制から救い出してくれるスーパーヒーロー位にしか思わずに歓迎していた事に関しても、全てご存じの上でエルサレム入城されたのです。それは、父なる神様の御心を成し遂げる為に、また全ての人類を救いに導くための使命だったのです。
 そうとは知っておられても、十字架の御業を目前にされて群衆の子心のうちもご覧になられ、心が痛んでおられた事でしょう。しかし、それも全ては私達を救うために、耐えられたのです。ここに私達に対する神様の愛と、イエス様の遜りと犠牲の御業が表されているのです。その感動が私達の内側で溢れて来るのです。群衆の様な自己中ではなく、他の人達の為に執り成していく事が出来る信仰へとステップアップを踏ませて頂きましょう。(要約)