「本質を見抜くイエス様 」 ヨハネの福音書2章18~25節
綾 康輔 牧師
イエス様は十字架に掛かられる直前に、エルサレムに上られてから宮で商売をしている人達を追い払う、「宮清め」をされました。それは、本来の宮での礼拝よりも商売の巣になっている事の怒りが、イエス様をそうさせたのです。
そんな中でユダヤ人達はイエス様に対して、「しるしを見せてくれ」と要求しました。それは、イエス様が預言者であると言う証拠を確認しようとしたからです。イエス様はそれに対して、「神殿を壊して、三日で建て直そう。」と語られました。更に、イエス様はヨナの例え以外にはしるしはないと語られました。ヨナが三日三晩、大きな魚の腹の中にいた事、そして三日後に陸地に吐き出された事。これらがイエス様のご復活を現す言葉だったのです。キリスト教の真髄が正にイエス様の十字架と復活にあるのです。
イエスが行われたしるしを見た多くの人はイエスを信じましたが、イエス様は、彼らに証言を得ようとはされませんでした。それは彼らの心のうちをご存じで、しるしを見たから信じた人達であり、もし彼らの証言を聞くなら、イエスをただのスーパーマン位にしか証言出来ない事を知っておられたからなのです。
私達はどうでしょう。イエス様の証人として信仰の受肉がなされているでしょうか。更なる信仰のステップアップを踏ませて頂きましょう。(要旨)