2018年6月10日日曜日

先週(6/3)の講壇


「人の弱さを超えてなされる主の摂理」    創世記3715,2627


 綾 康輔 牧師
 
 ヨセフの父であるヤコブは二人の妻だけではなく、それぞれの妻に女奴隷がいました。そして、その女奴隷の子ども達の事で悪い噂が立ち、ヨセフはそれを父ヤコブに告げ口をしていました。そこにヨセフの弱さがあったのです。
 更にヨセフは夢の内容を兄達に告げました。それは、兄たちが自分にお辞儀をして、拝むと言う内容でした。確かに神様が見せて下さった内容ですが、普段から父にえこひいきされているヨセフは、兄達から憎まれていたので、その内容を話すのは正に、「火に油を注ぐ」行為だったのです。
 また、兄達はそんな父の行動を見て、弟ヨセフに対する憎しみだけではなく殺意まで抱くようになっていたのです。ヨセフ、兄達も共に弱さがあったのですが、神様はご計画されていた事を変える事はありませんでした。兄達からイシュマエル人に売り飛ばされた事も、やがてエジプトの総理大臣になり、飢饉でエジプトにやって来た家族を救う事になったのです。私達も、それぞれに弱さを持っています。しかし、だからと言って神様の御心を変える事はないのです。(要約)