綾 康輔牧師
旧約時代には神の名を直接呼ぶ事はありませんでした。それは、神を畏れ敬う事の現われでした。ですから、旧約時代の人達は「神」と言う名前ではなく、「アドナイ(私の主)」、「全能な方」、「太古からおられる方」、「その方」などと言う代わりの言葉を用いて呼んでいたのです。
十戒の第三戒目として、「神の名をみだりに唱えるな」と言う神様のご命令が記録されています。では、なぜ神様はその様な事を規定されたのでしょうか。その背景は、旧約時代になされていた二つの事を禁止するためでした。
一つは、「神の名によって偽りの誓い」がなされていた事。もう一つは、「神の名によって偽りの預言」がなされていた事。
その様な事が現実になされていたが故に、神様はその事を予め禁じておられたのです。この見方は旧約時代の教えですが、今は新約の時代であり、恵みの時代であると聖書は語っています。そして、私達は神の聖い名をこの世に示す必要があるのです。そして、それは私達の心に住んで下さっている聖霊様の御業によるのです。(要旨)