綾 康輔牧師
十戒の第十戒には、「あなたの隣人の家を欲しがってはならない。」と規定されています。私達は露骨に「人の物を欲しがる」事を現しはしません。しかし、数人で食堂に行って、自分が注文した料理が出てきた時、一緒に来た人が頼んだ料理の方がより美味しそうに見えた事を経験した事があると思います。
それは、別に罪ではありませんが、その様に「他人のものの方が良く見える」と思う本能がある事は否めません。そして、「貪欲」と言う罪はその様な人間の基本的な欲求から始まっていると言う事です。ですから、ヤコブはその事を警告して1章15節で次の様に語っています。「欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます。」と。
蛇がエバを誘惑した時の事を考えてみても、蛇は単刀直入に「実を食べろ!」とは言いませんでした。蛇は「食べても死なない。」とエバに語りかけ、それを食べると神の様になれると誘惑します。蛇の巧みな誘惑により、エバの「思い」は、完全に蛇にコントロールされてしまったのです。それで、神様が食べてはならないと言われていた実を食べ、夫のアダムにも食べさせたのです。私達は、「思い」の段階から清められる必要があるのです。また、今日の戒めをもっと積極的な捉え方をするならば、「神様のために貪欲になる」と言う捉え方をすれば良いのです。私達がイエス様の身丈にまで成長する事も、もっと貪欲を持って歩めば良いのです。最終的には、「何が貪欲になってはいけないのか」と、「何に貪欲にならなければならないのか」を聖霊様によって悟る事が大切なのです。(要旨)