「様々な欲望シリーズNo.4(賞賛を受ける)」 マタイの福音書6章1~4節
綾 康輔 牧師
人間の成長の過程の中で、「褒められる」と言う事はとても大切な事です。それによって健全なセルフイメージを持つ事が出来るからです。もし、子供の時に両親から、「褒められる」と言う事を受けないで育つなら、大人になっても常に「褒められたい」と言う欲求に駆られます。それほど大切であると言う事です。
さて、その度合いを過ぎて行くと、今日の本文を通して警告される部分があるのです。それは、善行を行うのに、その人の中で「善行」をする以前に、ただひたすら褒められたい」と言う動機が働くのです。そして、その様になると「善行」が目的ではなく「褒められる」と言う事が目的になってしまい、本末転倒になってしまうのです。今日の本文では、それを解決する為に「人からの賞賛を受けるよりも、隠れた所で見ておられる父なる神様からの賞賛を受けよう」と言う事が語られています。私達は、何をするにもこの御言葉に基づいて、人からの賞賛ではなく、父なる神様からの賞賛を期待しましょう。その様な歩みを通して神様に喜ばれる歩みとなりたいものです。(要旨)