2013年9月29日日曜日

先週(9/22)の講壇


「油断大敵」              使徒の働き20712

  綾 康輔 牧師

 
  パウロはトロアスと言う所から、次の場所に移動しようとする前日であり、週の初めの日に一つ所に集まり、礼拝を共にし交わりを持っていました。そして、それは主にある兄弟姉妹達との別れを惜しむ思いから、夜通し語り合いました。
  そして、その途中に衝撃的な出来事が起こりました。それは、ユテコと言う青年が、窓の所に腰を掛けていたのですが、パウロの説教が長い事、また日中の仕事での疲れから、うとうとしてしまい三階から下に転落してしまい死んでしまったのです。
  一時は、この出来事から騒然となりましたが、パウロが沈着冷静に死んだユテコの上に身をかがめ、彼を抱きかかえるとユテコは生き返ったのです。パウロは、正にエリヤや、エリシャのしたのと同じ様に死人を生き返らしたのです。
  ルカがこの記事を記録に残したのは、今日のタイトルの如くに「油断大敵」を警告するものであったのです。それは、クリスチャンとしての長い時間を過ごすと、「信仰が安定していると言う錯覚」に陥ると言う事です。主がユテコの事を通して、初代教会の兄弟姉妹達に、信仰の安定と言う錯覚に陥る事のない様に、この事件を許されたと理解出来るのです。
  私達も同様に「信仰の安定」と言う錯覚を起こさない為にも、神様の御教えに従い、いつも「油断」している部分はないか吟味して歩みたいものです。(要旨)