「パウロ捕まる」 使徒の働き21章27～36節
綾 康輔 牧師
パウロはユダヤ人達に福音を伝え、少しでも彼らの心が開かれる様に試みましたが、それは失敗に終わったかの様に見えました。ユダヤ人のある者達が、パウロが異邦人を宮の中に連れ込んだと言う事を言い触らし、パウロを捕えて殺そうとしました。
その様な出来事を通して町は騒然とした状況になってしまいました。そして、収拾がつかなくなると思われたのですが、千人隊長がその事を聞き、事の真相を知ろうとパウロに審問しました。しかし、群衆達はパウロを殺せと叫ぶ中で、落ち着いて審問する事も不可能な状況へとエスカレートしていったのです。そして、兵士達がパウロを担ぎ挙げて別の場所に移動しなければならなくなってしまったのです。そして、結局はパウロがローマ市民権を持っていると言う事実が千人隊長にも知られる事になりました。それで、パウロは兵士の守りの中で、行く所どこででも福音を語る事が出来る様になったのです。
一見すると捕らわれの身になってしまったパウロは、兵士の守り付きで福音を証しする、また別の伝道旅行の出発となったのです。神様は決して無駄な事を許されたのではなく、神様の摂理のままに事はなされていくのです。(要旨)