「神の前に富む者とは?」 ルカの福音書12章13~21節
綾 康輔
牧師
「私の兄弟に遺産を分けてくれる様に言って下さい。」とイエス様にお願いした人は、イエス様によって警告を受けました。それは、人の命は財産にはない事、また地上に宝を積むのではなく、天に宝を積む事を諭されました。
この当時は、今の様な社会福祉制度があった訳ではないので、教会が「施し」の役割を担っていました。それ故に、施しが盛んになされていました。そして、それは正にイエス様が語られた「第一に神を愛する事、第二に自分を愛する様に隣人を愛する事。」を実践する格好の行いでした。
結局、イエス様の語られた御言葉は、「自分を富ませるのではなく、隣人を富ませる者」が神様の前で真の富んだ者であると強調されたのです。私達はどうでしょうか。富だけではなく、時間、労力、あらゆる面で隣人を富ませる行いが出来ているでしょうか。今回の御言葉を通して、今一度自らを吟味して新たな歩みを始めようではありませんか!(要約)