2018年3月22日木曜日

先週(2/25)の講壇


「苦難の中で聞こえる声」ヨブ記4018


 豊山 カヨ 牧師

 

 ヨブは潔白で正しく神を恐れる信仰深い人でした。しかし、ある日突然、子どもが皆死に全ての財産も失い、悪性の腫物が出来て土器のかけらを取って自分の身を掻く様なとても辛い苦難に遭った人です。その中で色々な人の声を聞きます。一番近くにいる妻の声、ヨブに降りかかったこの全ての災いの事を聞いた三人の友達はヨブに悔やみを言って慰めようと来て、なぜこの様な苦難が起こったのか彼らなりに判断しヨブに助言します。因果応報の様に神は良い事をした者には報いて下さり、悪い事をした者は罰せられると言う事でした。
 また自分自身の声としては、自分の置かれている環境を見て嘆き悲しみ、問題と苦しみの中で自分自身の内にある沢山の声を聞く訳です。しかし、ある時は希望の声も聞きます。「神は私を調べられる。私は金のように、出て来る。」 この様にヨブは周りの声や自分の声によって迷っている姿を見ます。
 もう一つの声は主の御声です。ヨブはこの様な苦難を通して色々な人の声を聞き、最後に神の声を聞き義であり偉大なる神に会ったヨブは変わりました。ヨブは謙遜に神の御言葉に従います。神の御声を聞いて、その通りに行う事を決断した訳です。ヨブは成熟した信仰者として変えられました。「そればかりではなく患難さえも喜んでいます。それは患難が忍耐を、忍耐が練られた品性を、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私達に与えられた聖霊によって、神の愛が私達の心に注がれているからです。」(要約)