綾 康輔牧師
今日はイエス様がエルサレムに入城された日を記念した「棕櫚の聖日」です。そして同時にイエス様の十字架への苦難の道を覚える、受難週に入ります。イエス様は、「平和の君」と呼ばれた謙遜なお方です。旧約聖書にも預言されていた通り、ロバの子に乗ってエルサレムに入城されました。
群集はイエス様を良く理解しないまま、「ローマの支配からイスラエルをすくってくれる人」程度にしか思っていなく、集団心理に煽られ棕櫚の葉を手に、「ホサナ(万歳の意)。ホサナ。」と熱烈にイエス様を「歓迎」したのです。それは、群集の大きな勘違いだったのです。
その勘違いに気が付いた群集は、翻って「イエスを十字架につけろ。」と激しく叫び続けたと聖書は記録しています。これが、「人」の罪深さでしょう。自分にとって都合の良い人は、大歓迎ですがそうでなければ、邪魔者扱いする。そんな罪の現われを、イエス様はどの様に思われていたでしょうか。
しかし、そんな事はよそにイエス様は私達、人類全ての過去、現在、未来全ての罪を身代わりに背負って、あの十字架で罰を受けて下さったのです。それ故に、私達は罪と死から解放され、神の子としての特権を頂く事が出来たのです。そのイエス様の尊い命を投げ捨ててまで私達を愛されたその御業を覚えつつ、受難週の時を過ごしたいと思います。(要旨)