2011年6月2日木曜日

先週(5/22)の講壇

「神の御心シリーズNo.6(殺してはならない)」        出エジプト記20:13
綾 康輔牧師

 十戒の中の第六戒として、「殺してはならない」とあります。これは、人間社会の中で避ける事の出来ないものであります。聖書の中の創世記に、「人類初の殺人事件」が起きます。カインが弟アベルを殺してしまいます。カインは弟アベルに対する「憎しみ」「妬み」「敵対心」を持っていたと予測する事が出来ます。
 神様が、「殺してはならない」と語られた背景には、人の罪故にその様な「弱さ」をご存知の神様が定められた戒めであると言えます。そして、その戒めの中には、「命は神様に属したもの」であると言う大前提があります。今は医療技術が発達し、人工心臓もあります。ですから、与えられた命を「ある程度延命」する事は出来ますが、根本的に命を作り出す事は出来ません。
 更に、「血」と言うものが神聖なものであると、聖書の中でも強調されています。創世記9章6節には、「人の血を流す者は、人によって、血を流される。神は人を神のかたちにお造りになったから。」と記録されています。この御言葉にも表されている様に人は神に似せて造られ、神の栄光の為に生かされています。その事を考える時に、神様が語られた「殺してはならない。」と言う戒めが道徳観を超えて、納得の行くものに見えてくるのです。 (要旨)