綾 康輔牧師
十戒の中の第七戒として、「姦淫してはならない」とあります。日本では「不倫」と言う言葉で表現されています。そして、日本だけではなく世界的にも「姦淫」が横行しています。神様はそもそも夫の結婚をとても神聖なものとして制定されました。「『それゆえ、人は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる。』この奥義は偉大です。私は、キリストと教会とをさして言っているのです。」(エペソ5:31~32)と記録されています。
「姦淫」は、その様な神様が定められた神聖な「結婚」そして、「家庭の平和」を破壊するものです。現に、アメリカのある教授は、家庭問題を研究していく中で、「家庭の不幸の原因の75%は『姦淫してはならない。』と言う十戒の第七戒を破った事から生じる」と結論付けた程です。
であるが故に、神様は律法の中で「姦淫」の罪を犯した場合、その男女とも石で打ち殺されなければならないと厳しく戒めています。今日の本文の女は、姦淫の現場で捕らえられ、イエス様の所に連れて来られました。そして、律法学者達やパリサイ人達は、イエス様がこの女の処刑に対して、どの様な反応を示すのか注目していました。しかし、イエス様は「罪のない者がまず女に石を投げなさい。」と語られました。すると年長者からはじめて一人、また一人と全ての人達が去って行きました。(要旨)