2013年7月28日日曜日

先週(7/21)の講壇


「エルサレム会議を通して」            使徒の働き15111

綾 康輔牧師

  パウロとバルナバは、福音を宣べ伝える中で色々な問題にぶつかってきましたが、今日の本文に記録されている様に、ユダヤ人達との激しい論争と対立は、どこまで行っても平行線を辿らなければならない運命がありました。それは、パウロもそうであったように、律法が全てであり、その律法で重んじている割礼(男性の包皮を切り取る儀式)がなければ救われないと言う価値観が原因です。
  これによって、パウロとバルナバはなす術がなくなり、第三者を交えて話し合うと言う知恵が与えられました。そして、使徒達や長老達との話し合いを持ちました。これが歴史的にも注目を浴びた、「エルサレム会議」です。この会議の中で、神様はユダヤ人達だけの神様ではなく、異邦人にも救いを与え、聖霊を与えられる平等で公平な神様である事を証ししました。
  しかし、この証しを聞いても、パリサイ派の人で信者になった者が、「モーセの律法を守る事」を強調しました。しかし、ペテロはそれに対する反論をし、救いはイエスキリストの恵みによる事を大胆に証ししました。そうです。私達は行いによって救われたのではなく、神様からの一方的な憐れみによるのです。(要旨)