「福音が更に広げられる為に」 使徒の働き19章1~6節
綾 康輔 牧師
アポロと言う人物は雄弁家であり、聖書にも通じた福音の為の器でした。しかし、彼は「ヨハネ(悔い改め)のバプテスマ」しか知りませんでした。そこで、プリスキラとアクラは、彼に神の道をもっと正確に説明した経緯がありました。
その事をパウロは耳に入れていたのでしょう。エペソに来たパウロはそこにいた弟子達に「信じた時に聖霊を受けたのか?」と言う質問をした時に、「聞いていない」と言う事でした。その事があったので、パウロはその弟子達の頭の上に按手をした時に、聖霊が彼らの上に臨み、異言を語ったり、預言をしたりしました。聖霊のバプテスマの恵みに与ったのです。これはパウロにとっても、とても励ましになる出来事でした。
この様に、聖霊のバプテスマはとても大切なものです。それは、クリスチャンとしてこの世で力強く歩んで行く為の、大きな原動力であるからです。ただし、異言や預言がなければ聖霊のバプテスマを受けていないと言う見方は、少し考え物です。例え、異言や預言が与えられなくても、聖霊の恵みは受ける事が出来るのです。いずれにしても、福音が更にその人を通して広がって行くのであれば、主はそれでお喜ばれになるのです。(要旨)