「受難絶頂の日」 マタイの福音書27章45~51節
綾 康輔 牧師
今週から受難週が始まります。そして、金曜日には「灰の金曜日」、即ちイエスキリストが十字架で救いの御業を完成して下さった日がやって来ます。今日は、棕櫚の聖日でありイエス様がロバに乗ってエルサレムに入城された事を記念する日でもあります。
灰の金曜日を先取りして、イエス様の十字架の御業の成就された場面を通して、再度イエス様の受難、父なる神様の悲しみを確認すると共に、今週の受難週を過ごしていきたいと思います。
やはりイエス様は三位一体の父なる神様から見放され、見捨てられる事に大きな苦しみと痛みを感じておられたのです。十字架上で「わが神。わが神。どうして私をお見捨てになるのですか。」と大声で叫ばれたのです。そして、「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」と言って息を引き取られたのです。そして、神殿の聖所と至聖所を隔てていた幕が、上から下に真っ二つに裂けたのです。
これは、イエス様の十字架の御業を通して、人間が神様との交わりが回復された事を示しているのです。主のなされた御業を覚え感謝と賛美を捧げる受難週になるよう、祝福致します。(要旨)