2016年9月18日日曜日

先週(9/11)の講壇


イエス様のなされた“赦し”から」    ヨハネの福音書211519

 綾 康輔 牧師

ペテロは、そもそもバルヨナ・シモンと言う名前ですが、イエス様はそんな彼にこれから福音宣教の働き手として「岩」の様な存在になる事をご存じで、「ケパ」、「ペテロ」と名付けられました。しかし、その前にペテロはイエス様を三度知らないと言う失敗を犯してしまいます。
 それに対してイエス様は、叱責だけをされるのではなく、「赦し」、「励まし」、「召す」と言う一連の流れの中で、ペテロを励まされました。それは、三度繰り返して「ヨハネの子シモン」と言う問いかけと、「私を愛するか。」と言う質問、また「私の羊を飼いなさい。」と言うご命令でした。それは、とりもなおおさずイエス様がペテロに対して、福音宣教の御業を期待されている姿でもあったのです。
 イエス様はペテロに対して、最後どの様な死に方をするのかの預言の言葉を語られました。そして、ペテロはローマで福音を伝えている時に、皇帝ネロによるキリスト教徒迫害によって捕らえられ、逆さ磔(はりつけ)の刑で殉教していったのです。それは、ペテロの歩みを通して主のご栄光が表されるためだったのです。
 これは、私達一人ひとりにも当てはめる事が出来るのです。それほど一人一人にご計画を与え、今生かして下さっている証拠なのです。私達もその一人一人と「愛し合い」、「赦しあい」、「仕え合う」事を実践していきましょう。(要旨)