先週（9/18）の講壇

「イエス様の弟子訓練法」                      ルカの福音書9章51～56節

　綾 康輔 牧師

 

　ヤコブとヨハネはイエス様から「雷の子」と言うニックネームがつけられていました。それは、短気な性格が故につけられたものでした。イエス様がいよいよ十字架の御業が近づいて来た頃、エルサレムに上られようとされました。そして、普通のユダヤ人であればエルサレムに上る時にはサマリヤを迂回して行くのですが、イエス様は迂回せずにサマリヤに留まろうとされたのです。しかし、サマリヤ人達はイエス様を歓迎はしなかったのです。
　共に同行したヤコブとヨハネは、そんなサマリヤ人達を見てイエス様に「天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」と発言します。この様な短気な性格が「雷の子」と呼ばれる所以だったのです。しかし、イエス様はそんなヤコブとヨハネに対して、戒められました。
　この事で、ヤコブとヨハネは「雷の子」を変える実地訓練となったのです。人を変える力は人間にはありません。私達を造られた神様のみが可能なのです。イエス様はヤコブとヨハネを「雷の子」から、「柔和」、「寛容」、「愛」の人に変わる様に、わざとヤコブとヨハネを引き連れてサマリヤに行かれたのです。
　私達も、様々な弱さを持っています。その中にあっても神様は私達を神様の喜ばれる者へと造り変えて下さるのです。(要旨)