「いけにえより従順」 サムエル記第一15章16~23節
綾 康輔 牧師
サムエルは士師時代の最後の士師としての働きをしました。そして、サムエルが油を注いで王として立てられたサウルは、神様のご命令に背いたために王座から退けられてしまいました。サムエルはその事をサウル王に伝える使命が主によって与えられたのです。
サウル王は神様の御言葉に聞き従うよりも、自分の考えを優先させる事で神様のご命令に逆らってしまう結果になってしまったのです。しかもそれは、一見神様の為にと思える様な行動であったので、正当化出来る様な内容でもありました。しかし、それはいけにえを捧げると言う祭司だけが行える行為であり、いくら王としての権威を持っても出来ない失敗でした。サムエルはそんなサウルに対して、「主はいけにえよりも従順を喜ばれる。」と言う事をはっきりと伝えました。
私達も、ともすれば御言葉に従うよりも自分の考え、自分の経験を優先させてしまい、神様の御心から反する事をしてしまいがちなものです。それは、私達の本来の肉の思いが御霊の思いとは異なるからです。その様な私達も、日々のデボーションの中で神様の御言葉を通して、その日その日に「従順な歩み」が出来る様に祈り求めて生きたいものです。お互いにその様な一週間となる事が出来る様、心からお勧め致します。(要旨)