「主を畏れ敬う歩み」 サムエル記第一26章6~12節
綾 康輔 牧師
サウル王に命を狙われ、命からがら逃亡していたダビデに、ついにその生活にピリオドを打つ事の出来る千載一遇のチャンスが訪れて来たのです。そして、その現場にダビデとアビシャイが行く事になったのです。しかし、それは三千人を率いるサウルの軍隊で、そこに二人がのこのこと行くには、余りにも無謀な出来事でありました。
そこで、ダビデとアビシャイがサウルの陣営に着きました。そしてあろう事に、サウルをはじめ三千人の精鋭の軍人全てが眠りこけていたのです。それを見たアビシャイは、「今がチャンスです。私にサウルを殺させて下さい。」とお伺いを立てたのです。しかし、ダビデはそれを許可せずに、サウルの寝台のそば後に刺さっていた槍と水差しを取って持ち帰る様に命じました。
なぜ、ダビデは千載一遇のチャンスを逃したのでしょうか。それは、自分の命を脅かす敵サウルではありますが、仮にも主から油注がれて王になったサウルです。そのサウルに手を下す事は出来ないと考えたのです。それは、主を畏れ敬うダビデの信仰姿勢から出ている行動だったのです。私達はいつも主を畏れ敬って歩んでいるでしょうか。お互いに吟味しましょう。(要旨)