「死で終わらない希望」 ヨハネの福音書11章1~6節
綾 康輔 牧師
ベタニヤの出マルタ、マリヤ、ラザロの三人の中で男兄弟のラザロが病気で苦しんでいました。マルタとマリヤはもう一つのベタニヤにおられたイエス様に、ラザロの事で祈って頂くよう使いを送りました。その消息を聞いたイエス様は更に二日ベタニヤに留まった上で、ラザロのいるベタニヤへ向かわれました。
イエス様がラザロの所に到着したのはラザロが死んで葬られて四日も経った後でした。マルタとマリヤは、「なぜもっと早く来て祈って下さらなかったのか?」と思ったに違いありません。でも、そんな思いもよそにイエス様は遅れて来られました。イエス様はラザロの消息を聞かされた時に、「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。」と語られていました。イエス様が遅れて来られたのも、そのためだったのです。墓に葬られて四日も経っていれば、ラザロが死んだ事も誰も覆す事は出来ないからです。
その後にイエス様がラザロを生き返らす奇跡の御業を行われたのです。この様にして、神様のご栄光が表されたのです。同時に、これはイエス様のご復活を現したものであり、更にはご再臨の時になされる死者の復活を現しているのです。永眠者記念礼拝を通して、更に私達に与えられているこの様な希望を胸に抱きつつ、励まし慰めとして受け止めて歩みましょう。(要旨)