「断罪するは主のみ」 ヨハネの福音書8章3~11節
綾 康輔 牧師
姦淫の現場で捕らえられた女がイエス様の所に連れて来られました。律法学者、パリサイ人は、イエスを捕らえる口実を見つける為に、その女を連れて来て、イエスがどの様な反応をするか見ました。
しかし、イエス様は彼らの心の中をご存じだったので、その女に対して「罪のない者か
ら石を投げなさい。」と言われました。すると、年寄りから始めて、一人去り一人去りで
イエスと女だけが残されました。
誰も女を断罪出来ない事を見て、イエス様は女に「わたしもあなたを罪に定めない。こ
れからは罪を犯さない様に。」と語られました。この時の女は自分の犯した罪に対する自
責の念と、イエス様の大きな恵みを感じた事でしょう。
私達は、この女と同じ様に罪赦された存在です。同時に私達は他人の事はおろか、自分さえも断罪出来ない立場にあります。その中でも、他人を裁いて断罪してしまう弱さがあります。もし、その様な欲求にかられた時には、自分がどの様な所から救われ赦されたのか、それを思い起こしつつ、正しく裁いて下さる主に委ね、その人の為に執り成す事を実践していきたいと思います。その様にして、神様の力を体験出来る一週か、そして一生になればどれ程幸いでしょうか。(要約)