2011年5月20日金曜日

先週(5/8)の講壇

「母の愛」        列王記第一3:16~27
綾 康輔牧師

 とある青年が交通事故により、両目を失ってしまいました。そして、彼は両目を失った現実を受け入れる事が出来なく、「死んだ方がましだ!」と叫びながら医者に訴えました。しかし、医者の説得によって彼は手術を受ける様になりました。
 手術は無事に終わり、包帯を解く事が出来る様になった時、医者は彼に「一つの眼球を提供してくれた人」がいた事を告げました。しかし、彼は「片目で生きるよりは死んだ方がましだ!」と再び叫びました。
 そして、包帯が解かれて目の前に見えたのは、片目がなくなっている自分の母親でした。彼はその瞬間、襲撃と共に母の大きな愛を知ったのです。そして、彼の歩みは大きく変えられたのです。
 母は大きな愛を持っているものです。それは、10ヶ月近くお腹に抱え、死ぬ程の思いでこの世に生み出すところから生まれてくるのでしょう。
 今日の本文では、二人の遊女が言い争っている時に、ソロモン王が秀でた知恵によって、見事に裁きをする場面です。この所に登場する遊女は、全くタイプの異なる女性です。そして、子どもの命を守ろうとした女性から、母の愛を知る事が出来ます。母の愛も高貴なものですが、私達に命を与え、生かして下さっている神様の愛は全く欠けのない、アガペーの愛なのです。(要旨)