綾 康輔 牧師
バルナバとパウロがキプロスに来てから、既に隅々にまで福音を伝えました。そして、パポスと言うところに来ました。もともと、キプロスはローマの支配下にありましたが、地方総督の手によって治められていました。セルギオ・パウロと言う名前の総督でした。彼の元に、エルマ(魔術師)と呼ばれている魔術師がいました。彼は総督の元で呪術、占術、などを行っていました。当時のローマではよく見られた事です。
さて、エルマはバルナバとパウロが総督に福音を伝えた事で、総督が信仰の道に入ろうとする事を妨害しようとしたのです。それは、総督がキリストを信じてしまえば、自分はもうお払い箱になってしまう危険性があると思ったのでしょう。自分の身の安全のために総督が信仰の道に入ろうとする事に妨害しようとしました。しかし、パウロはエルマの背後で捜査している悪霊に向かって一喝しました。すると、彼は盲目になってしまいました。それを見た総督は、「力ある主の御業」を見て、驚嘆し信仰の道に入って行ったのです。これらはまさに聖霊様の御業だったのです。そして、パウロを通して聖霊様の御業がなされたのです。それによって、総督は信仰を得たのです。(要旨)