「一人の魂を愛される主」 ルカの福音書15章4~7節
綾 康輔 牧師
聖書には九十九匹の羊と、いなくなった一匹の羊の例え話が記録されています。いなくなった一匹の羊を捜しに行く牧者は、残されている九十九匹の羊を置いてでも捜しに出かけます。
そして、見つけたら友達や近所の人達を呼び集め、「いなくなった羊を見つけたから、一緒に喜んで下さい。」と大喜びです。これを見ると、私達の一般社会の法則とは何か違うと感じるかもしれません。それは、多勢に無勢が巻かれてしまうと言う事です。
この世の中では、この様な状況の中で九十九匹が助かるのであれば、一匹が犠牲になっても仕方ないと見るからです。そして、一匹の犠牲により残りの九十九匹を生かすのです。
しかし、この牧者はそんな事はお構いなしに、多勢の九十九匹を置いて、無勢の一匹の羊を捜し回るのです。これが、正に神様の御心です。救われた九十九匹よりも、救いを受けるべきである一匹の羊を何とか救おうと、それこそ命を懸けられるのです。
その様にして、救われるべき魂が捜し出されると、天において大きな喜びが湧くのです。この事からも分かる様に、神様は一人でも多くの魂を救おうと願っておられるのです。私達も、神様と同じ目線を持って、魂の救いの為に邁進したいものです。(要旨)