「伝道の動機は感激から」 ヨハネの福音書1章35~42節
綾 康輔 牧師
パウロはアテネでの伝道が思うように成果を上げる事が出来なかった事もあり、聖霊様の導きによってしてきた伝道の旅にある種のスランプを覚えていたのです。そして、そんなアテネを去りコリントにやって来ました。そして、そこにいたのは福音に精通し、福音宣教の情熱を持っていたアクラとプリスキラ夫婦だったのです。
そして、この夫婦もまたローマに住んでいたのですが、クラウデオ帝によってユダヤ人達が追放されると言うアクシデントに見舞われて、やはりコリントに来たところだったのです。しかも、パウロもその夫婦も同じ天幕を作る同業者だったのです。
パウロにとって、この夫婦との出会いは大きな励ましと慰めになっていたのです同業者であり、なおかつお互いに良い思いをしてコリントに来たのではなく、お互いに気が重い中でコリントに来たからです。その様な状況の中で、この夫婦はパウロにとっても力強いパートナーとなったのです。それは、この夫婦がパウロの命が危険に冒された時も、命を張ってパウロを守ったほどの人達だったからです。その様にして、コリントでの伝道の働きは、彼らの縁の下の力持ちが相乗効果を生み出し、大きな主の御業がなされたのです。
この様にチームワークで主の働きをする時に、お互いに縁の下の力持ちとして、更には主の御業が拡大されていくのです。私達の牧場の働きも全く同じ事です。牧者、牧者夫人、牧員、そして牧会者がチームワークを発揮する時に主の御心である、魂の救いと弟子作りが進められるのです。(要旨)