「愛を実践したドルカス」 使徒の働き9章36~42節
綾 康輔 牧師
タビタ(ギリシャ語ではドルカス)と言う女の弟子がいました。タビタは、やもめ達に多くの良いわざと施しを通じて、神様の愛を実践していた人物でした。彼女は、病気の為に早くにこの世を去ってしまいました。
タビタ(以下はドルカスと呼ぶ)は、それだけ多くの良いわざと施しを実践していたが為に、やもめ達と弟子達の中で慕われていました。それ故に、人々の彼女を悼む思いは強かったのです。弟子達は、ドルカスの死を直視し、受け入れる事に難しさ覚えていたようです。それで、彼らはペテロを呼び寄せ、彼にこの状況を何とか脱出出来るように、正に「わらをも掴む思い」で、ペテロを呼んだのです。そして、ペテロは人々を部屋から出てもらい、神様の前にひざまずいて祈りました。そして、「タビタ。起きなさい。」と命じたのです。すると、その命令通りにドルカスは目を開け、起き上がったのです。
この事があってから、ドルカスの復活の消息がヨッパ中に広がり、それを通して多くの人達が主を信じる御業が起こされたのです。主のなされる事は、私達の考えを遥かに超えた事をなされるのです。主は、愛を実践していたドルカスを、更に福音が広がる為に、復活に与らせて下さったのです。私達も、ドルカスの様に、神様から受けた愛を実践していくお互いとなりたいものです。(要旨)