2016年4月17日日曜日

先週(4/10)の講壇


何が大切なのか」                ヨハネの福音書5517

 綾 康輔 牧師

 三十八年もの間、病に苦しんでいた男がいました。イエス様は彼に近づき「よくなりたいか」と質問されました。誰よりも彼の苦しさ、痛みを知っておられたイエス様は、なぜ野暮な事を質問されたのでしょうか。それは、本人のイエス様に対する癒しの信仰を確認するためであったと言えます。
 その信仰がイエス様の癒しを引き出す事が出来たのです。イエス様は彼に対して「床を取り上げて歩きなさい。」と命じられました。すると、彼はイエス様のご命令通りに、立って歩き出したのです。しかし、この日はユダヤ人達が仕事をしてはいけない安息日だったのです。それで、ユダヤ人達は彼を批判しました。しかし、彼はそれにも負けずに「わたしをいやして下さったのはイエス様である。」とユダヤ人達に伝えに行ったのです。
 長い間、病に苦しんでいた彼は、癒しを受けた事が喜びで批判される事など眼中になかったのです。安息日に仕事をしてはいけないと言うのは、確かに律法に記録されています。その意図を汲み取ればユダヤ人達の様な事にはならないのです。イエス様は父なる神様に習って、働きをされたのです。私達も同様にイエス様に習っていく者でありたいものです。(要旨)