「テテレスタイ(完了した)!」 ヨハネの福音書19章30節
綾 康輔 牧師
イエス様は十字架の上で、息を引き取られる直前に「完了した」と語られました。それは、ご自分を遣わされた父なる神様の御心(十字架による人類に与える救いの道を開く事)を120%成し遂げられて語られた御言葉でした。
そして、それをご覧になられていた父なる神様も、やはり「完了した」と思われた事でしょう。同様に父親としても「テテレスタイ!」と告白する時があります。それは、子どもが精神的に独立した時、または経済的に独立した時、そして霊的に独立した時にその様な言葉を告白するのです。
その事は、父親としては親としての役割がきちんと果たせたと言う一つの証しでもあります。聖書の中にも、神様に一番喜ばれる歩みをしたと思われる、エノク、エリヤの歩み方を見る事が出来ます。特にエノクは「神とともに歩んだ」と明確に記録し、しかも他の人とは明らかに区別して記録されています。これは、「テテレスタイ!」と語る事が出来る様になるとても重要な要素です。
私達は「神とともに歩む」と言う事がどの程度実践されているでしょうか。その事を確認する時である事を心から望みます。(要旨)