「とことん神様の恵み!」 創世記12章10~19節
綾 康輔 牧師
私達は人生の様々な場面で、危機や不安、恐れにおおわれてしまう事があります。その様な時にどの様に対処しているでしょうか。どうしても人間的な工作や知恵で、その状況から抜け出そうとします。もちろん、その様な事で、乗り越えられる場合も多々ある事でしょう。しかし、その様なものではどうしようも出来ない事柄もあるのが現実です。
アブラムも、ネゲブでの飢饉がひどくなると、エジプトに逃れて行きます。そして、妻サライの事でまた余計な悩みも増えてしまいました。それは、妻サライが美人な為に、エジプトで妻を奪われ、じぶんは殺されるのではないかと言う恐れと不安でした。そこで、彼は妻に「妹だと言ってくれ。」と頼みます。その事が災いして、エジプトのパロ王の怒りに触れてしまいます。
その様な、信仰から出た行動ではなかったのですが、最終的には妻を奪われる事なく、自分も殺されず、しかも所有物も戻されて帰る事が出来たのです。これは、神様の恵みであると言えるのです。私達の弱さ(罪)に働かれる神様の強さをあらわしています。そして、私達は弱さがある故に、更に神様にお頼りして折にかなった助けを頂く事が出来るのです。それは、正に神様に全幅の信頼を置く者が体験する事が出来る恵みなのです。(要約)